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なぜ流入は増えても成果が出ないのか?
「Webサイトへのアクセス数は順調に伸びている。広告やSEOにも投資している。にもかかわらず、なぜか売上や問い合わせは増えない…」
もし、あなたがこのような悩みを抱えているなら、その原因は**CVR(コンバージョン率)**にある可能性が高いです。
CVRとは、サイトを訪れたユーザーのうち、実際に購入や問い合わせといった「成果」につながった人の割合を示す指標です。 たとえば、1,000人がサイトを訪れてもCVRが1%なら成果は10件。もしCVRを2%に改善できれば、同じアクセス数でも成果は20件に倍増します。
近年、Web広告の費用は高騰し、市場競争も激化しています。その中で新規顧客を獲得し続けるのは容易ではありません。だからこそ、広告費などを増やさずとも、サイトに「来てもらった人を、どう動かすか」を最適化するCVR改善は、企業の収益性を高める上で非常に費用対効果の高い施策なのです。
その強力な武器となるのが、本記事で紹介する「CVR改善ツール」です。ヒートマップやLPO、EFO、Web接客ツールなどを活用すれば、サイト改善を、データに基づいて科学的に進められます。 この記事では、数あるCVR改善ツールの中から厳選した18のツールを、機能や特徴、選び方のポイントとともに分かりやすく解説します。 「何から手をつければいいか分からない」という方も、「施策が頭打ちになっている」という方も、ぜひ自社に最適なツールを見つけるためにお役立てください。
CVR改善に役立つツールとその活用法
CVRを改善するためには、まず「ユーザーがサイト上でどのように行動し、どこで離脱しているのか」というボトルネックを特定する必要があります。 その課題解決をサポートしてくれるのが、これから紹介するツール群です。
各ツールの役割を理解し、自社の課題に合ったものを選びましょう
アクセス解析・ヒートマップ・LPOツール
CVR改善の第一歩は、ユーザー行動の可視化です。アクセス解析で、サイト訪問者の属性や流入経路、各ページの滞在時間や離脱率といったサイト全体の傾向を数値で把握し、ヒートマップで「ページのどこが読まれていないか」といったユーザー1人ひとりの行動をビジュアルで捉えます。
例えば、アクセス解析で「特定の広告から流入したユーザーの滞在時間が極端に短く、料金ページでの離脱率が80%に達している」という課題を発見したとします。次に対応するページのヒートマップを見ると、「CTA(行動喚起)ボタンの上にある長文の注意書きでユーザーの熟読が止まり、そこでページを閉じている」という具体的な行動が見えてくるかもしれません。
このように2つのツールを組み合わせることで、「なぜ成果が出ないのか」という問いに対する精度の高い仮説を立て、LPO(ランディングページ最適化)などの改善アクションにつなげることができます。
■ Googleアナリティクス

Google アナリティクス 4(GA4)は、Googleが提供する無料のアクセス解析ツールです。 サイト訪問者の属性や流入経路といった基本的なデータに加え、「どんなユーザーが、どのような行動を経て成果に至ったか(あるいは至らなかったか)」を詳細に分析できます。
こんな課題におすすめ
- 広告やキャンペーンの効果を正しく測定したい
- どんな属性のユーザーがコンバージョンしやすいか把握したい
- 広告やキャンペーンの効果を正しく測定したい
主な特徴
- AIによる予測機能も搭載されており、「購入の可能性が高いユーザー」や「離脱の可能性が高いユーザー」を自動で分析してくれます。
- 従来のセッション(訪問)単位ではなく、「クリック」や「スクロール」といったユーザー単位の「イベント」を軸に計測します。 これにより、「動画を75%まで再生したユーザー」といった具体的な行動を起点に分析できるため、ページのどの要素がコンバージョンに貢献しているかをより正確に評価できます。
- 初期費用:無料
- 月額料金:無料
- 主な機能:アクセス解析、イベントトラッキング、CV計測
- 無料トライアル:―
- 導入後のサポート:Google公式ヘルプ、コミュニティ
- 公式サイトURL:https://marketingplatform.google.com/about/analytics/
■ ミエルカヒートマップ

ミエルカヒートマップは、ユーザーの行動を可視化するだけでなく、改善アクションの実行までを一貫してサポートする国産ヒートマップツールです 。無料から利用でき、直感的な操作性が特徴です。
こんな課題におすすめ
- 開発部門に依頼せず、自分でページのテキストやデザインを修正したい
- 改善点の洗い出しからABテストまで、一つのツールで完結させたい
- ページのどこに問題があるのかを、データが苦手な人でも直感的に把握したい
主な特徴
- 簡易的なCMS(コンテンツ管理システム)機能も備わっており、専門知識なしでページの編集・更新が可能です 。
- 「熟読」「離脱」「クリック」の3つのヒートマップで、ユーザーの関心や離脱ポイントを特定できます 。
- AIが自動で改善点を提案し、ノーコードでABテストを実装できるため、高速で改善サイクルを回せます 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:熟読・クリック分析、CVポイント可視化
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:導入支援あり
- 公式サイトURL:https://mieru-ca.com/heatmap/
■ User Heat

User Heat(ユーザーヒート)は、「ページのどこが読まれ、どこで離脱し、どこがクリックされているか」を、色の濃淡で直感的に可視化できる無料のヒートマップツールです 。
こんな課題におすすめ
- まずは無料でヒートマップ分析を試してみたい
- アクセス解析の数字だけでは分からない「ユーザーの生の動き」を見たい
- PCだけでなく、スマートフォンサイトの分析も行いたい
主な特徴
- 「熟読エリア」「離脱エリア」「クリックエリア」などを可視化する5種類のヒートマップ機能を、PC・スマホ問わず無料で利用できます 。
- HTMLに専用コードを埋め込むだけで簡単に導入可能 。Googleアナリティクスと併用することで、数値データと行動データの両面からサイトを分析できます 。
- 初期費用:無料
- 月額料金:無料(有料プランあり)
- 主な機能:クリック・マウスヒートマップ
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:FAQ、サポート
- 公式サイトURL:https://userheat.com/
■ SiTest

SiTest(サイテスト)は、サイトの「分析」「改善」「検証」を一つの画面で完結できるオールインワンツールです 。特にLPO(ランディングページ最適化)やCRO(コンバージョン率向上)を重視する企業におすすめです。
こんな課題におすすめ
- 専門知識がなくてもサイト分析や改善を行いたい
- ヒートマップからA/Bテストまで、複数の機能を一元管理したい
- 導入後の活用方法まで手厚いサポートを受けたい
主な特徴
- ヒートマップ分析、A/Bテスト、EFO(入力フォーム最適化)、パーソナライズ機能まで、CVR改善に必要な機能が網羅されています 。
- すべての操作がノーコードで完結し、Google認定資格を持つコンサルタントによる無料サポートも受けられるため、専門部署がないチームでも安心して導入・運用が可能です 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:ヒートマップ、ABテスト、フォーム分析
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:サポートあり
- 公式サイトURL:https://sitest.jp/
■Microsoft Clarity

Microsoft Clarityは、Microsoft社が提供する完全無料のユーザー行動分析ツールです。 ヒートマップ機能に加え、実際のユーザー操作を録画・再生できる「セッションレコーディング」機能が大きな特徴です。
こんな課題におすすめ
- コストをかけずに高機能なヒートマップや行動分析ツールを導入したい
- ユーザーがなぜ離脱したのか、実際の操作画面を見て具体的に理解したい
- クリック連打など、ユーザーの「イライラ」の兆候を検知したい
主な特徴
- ヒートマップ機能に加え、個々のユーザーの行動を動画で確認できる「セッションレコーディング」機能を搭載。 ユーザーがどこでマウスを迷わせ、どのコンテンツを読み飛ばしているのかを動画で確認できるため、UI/UX改善の具体的なヒントが得られます。
- サイト数やトラフィック量に一切制限がなく、すべての機能を完全無料で利用できます。
- クリックを連打する「rage click」や、反応のない場所をクリックする「dead click」など、ユーザーのストレス行動を自動で検出します。 これらはリンク切れやシステムの不具合、分かりにくいUIの発見に直結する重要なサインです。
- 初期費用:無料
- 月額料金:無料(完全無料、課金プランなし)
- ·主な機能:ヒートマップ、セッションレコーディング、クリック分析(rage click・dead click)、Googleアナリティクス連携、AIによるユーザー行動分析、自動イベントトラッキング
- 無料トライアル:―(最初から完全無料で利用可)
- 導入後のサポート:公式ドキュメントあり。専用サポートはなし(ユーザーコミュニティ・FAQ中心)
- 公式サイトURL:https://clarity.microsoft.com/lang/ja-jp
■ Ptengine

Ptengineは、ヒートマップ分析、A/Bテスト、Web接客、パーソナライゼーションまでをノーコードで実現するWeb改善プラットフォームです 。世界180か国で20万以上の導入実績があります 。
こんな課題におすすめ
- 分析から施策実行までを一つのツールでスピーディに行いたい
- ユーザーの離脱前にクーポンを提示するなど、Web接客にも力を入れたい
- 初訪問者とリピーターで表示するコンテンツを出し分けたい
主な特徴
- ヒートマップ分析からノーコードでのA/Bテスト実装までが可能です 。
- 離脱しようとしているユーザーにポップアップを表示したり、ユーザーの属性に応じてコンテンツを出し分けたりするWeb接客・パーソナライゼーション機能が充実しています 。
- 初期費用:無料
- 月額料金:10,780円~
- 主な機能:LPO・ヒートマップ一体型、分析とABテスト
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:チャット・メール
- 公式サイトURL:https://www.ptengine.jp/
■ KARTE

KARTE(カルテ)は、Webサイトやアプリを訪れたユーザー一人ひとりの行動や感情をリアルタイムに解析し、その瞬間に最適なアプローチを可能にする顧客体験(CX)プラットフォームです 。
こんな課題におすすめ
- 画一的なアプローチではなく、顧客一人ひとりに合わせた体験を提供したい
- サイト上の行動だけでなく、顧客データを活用してLTV(顧客生涯価値)を向上させたい
- ポップアップ、チャット、LINEなど多様なチャネルで顧客とコミュニケーションしたい
主な特徴
- ユーザーの行動や属性に応じて、「在庫が残りわずかです」といったポップアップをリアルタイムで表示するなど、パーソナライズされたWeb接客を実現します 。
- チャット、メール、LINE、プッシュ通知など多彩なコミュニケーション手段を組み合わせ、最適なタイミングでアプローチが可能です 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:ブロック単位編集、パーソナライズ
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:サポートあり
- 公式サイトURL:https://karte.io/
■ KAIZEN UX

KAIZEN UXは、「社内にリソースやノウハウがない」といった課題を、ツールと1万人以上の専門家ネットワークで解決するWeb改善サービスです 。
こんな課題におすすめ
- Webサイトの改善を進めたいが、担当者やスキルが不足している
- 古いシステムで、簡単にはデザインや構成を変更できない
- どこから手をつければ良いか、専門家のアドバイスが欲しい
主な特徴
- サイトにタグを1行追加するだけで、デザイン変更やABテストなどを実施できます 。
- 自社の課題に合わせて、外部の専門家チームをプロジェクト単位で組成し、改善活動を伴走支援してくれます 。
- 初期費用:無料
- 月額料金:11,000円~
- 主な機能:ノーコードLP改善ツール、テンプレート搭載
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:導入支援・サポートあり
- 公式サイトURL:https://kaizenplatform.com/ux
■ Optimizely

Optimizely(オプティマイズリー)は、コンテンツ制作からパーソナライゼーション、A/Bテスト、各種分析までをAIの力で支援する、統合型のデジタルエクスペリエンスプラットフォームです 。
こんな課題におすすめ
- AIを活用して、より効果の高いA/Bテストやパーソナライゼーションを実施したい
- コンテンツ制作から効果検証までのマーケティング活動を一元化・効率化したい
- グローバルで実績のある高機能なプラットフォームを導入したい
主な特徴
- AIが施策の効果を予測し、コンテンツ制作やテストのインパクトを向上させます 。
- Webサイトだけでなく、様々なデジタル接点における顧客体験の最適化を一貫して行えるよう設計されています。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:A/Bテスト、多変量テスト、AIによる最適化
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:サポート、ドキュメントあり
- 公式サイトURL:https://www.optimizely.com/
■ Squad beyond

Squad beyond(スクワッドビヨンド)は、ページ制作、広告運用、効果分析、進捗管理など、デジタルマーケティングに関わるあらゆる業務を一つに集約できるオールインワンプラットフォームです 。
こんな課題におすすめ
- 複数のツールを使い分ける煩雑な業務を効率化したい
- デザイナーやエンジニアに依存せず、誰もが施策を実行できる環境を作りたい
- チーム内の情報共有をスムーズにし、コミュニケーションコストを削減したい
主な特徴
- コーディング知識がなくてもページの作成や修正が可能で、各担当者が必要な情報にすぐアクセスできるため、業務がスムーズに進みます 。
- すべての作業が一つの環境に集約されるため、チーム間の認識のズレを防ぎます
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:A/Bテスト、多変量テスト、AIによる最適化
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:サポート、ドキュメントあり
- 公式サイトURL:https://squadbeyond.com/
EFOツール(エントリーフォーム最適化)
ユーザーが購入や問い合わせを決意した最後の関門が入力フォームです。 ここで「入力が面倒」「エラーが分かりにくい」と感じさせてしまうと、せっかくの機会を逃してしまいます。 ECサイトにおける「カゴ落ち(商品をカートに入れたまま購入せずに離脱すること)」の平均率は約70%とも言われ、その多くがフォーム入力の煩雑さに起因します。
「必須項目が多すぎる」「半角/全角の指定が面倒」「エラーが出てもどこが間違いか分からない」といった小さなストレスが、ユーザーの離脱を引き起こします。EFOツールは、住所の自動入力やリアルタイムのエラー表示といった入力補助機能でこれらの課題を解決し、「あと一歩」での離脱を防ぐ、費用対効果の高いツールです。
代表的なツール
■ EFO CUBE

EFO CUBE(イーエフオーキューブ)は、フォーム入力中のユーザー離脱を最小限に抑え、コンバージョンを最大化するEFOツールです。
こんな課題におすすめ
- フォームのどこでユーザーがつまずいているか、データを基に改善したい
- EFOに初めて取り組むので、専門家のサポートを受けながら進めたい
- 今使っているショッピングカートと連携できるツールを探している
主な特徴
- 入力項目のミスを即座に知らせる機能が豊富です。 例えば、電話番号の桁数が違う場合に、送信ボタンを押す前に入力欄の下でリアルタイムにエラーを表示してくれるため、ユーザーは修正箇所をすぐに見つけられます。
- 導入後は専任のサポートチームが課題分析から改善提案までを丁寧に支援してくれます。
- 初期費用:50,000円
- 月額料金:10,000円~
- 主な機能:ふりがな自動入力、離脱防止、UX分析
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:電話・メールサポート
- 公式サイトURL:https://www.efo-cube.info/
■ GORILLA EFO

GORILLA EFO(ゴリライーエフオー)は、業界最安値水準の価格設定と、豊富な機能を両立したEFOツールです 。
こんな課題におすすめ
- コストを抑えてEFOツールを導入したい
- とにかく簡単に導入して、すぐに改善を始めたい
- フォームのA/Bテストを実施して、最適な構成を見つけたい
主な特徴
- 住所自動入力やリアルタイムエラー通知などの入力補助機能に加え、離脱原因を分析するレポート機能やA/Bテスト機能も備えています 。
- 既存フォームにタグを1行追加するだけで導入が完了する手軽さが魅力です 。
- 初期費用:30,000円
- 月額料金:9,800円
- 主な機能:入力補助、フォームUX最適化
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:メール・チャット
- 公式サイトURL:https://gorilla-efo.com/
■ フォームアシスト

フォームアシストは、10年連続シェアNo.1の実績を持つEFOツールです 。豊富な入力支援機能と手厚いサポート体制が強みです。
こんな課題におすすめ
- スマートフォンユーザーのフォーム離脱率を改善したい
- フォームの設定や改善提案を専門家にお任せしたい
- BtoB向けに、法人情報を正確に入力できる仕組みが欲しい
主な特徴
- スマートフォンの操作性を意識したUI設計で、入力の負担を徹底的に軽減します 。
- 法人情報を正確に入力できるAPIとの連携により、BtoBサイトでのデータ精度と入力完了率を向上させます 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:EFO+ヒートマップ+アクセス解析
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:導入支援・QA
- 公式サイトURL:https://www.gyro-n.com/efo/
■ Gyro-n EFO

Gyro-n EFO(ジャイロン イーエフオー)は、特にスマートフォンでの入力体験の最適化に強みを持つEFOツールです 。
こんな課題におすすめ
- スマートフォンユーザーのフォーム離脱率を改善したい
- フォームの設定や改善提案を専門家にお任せしたい
- BtoB向けに、法人情報を正確に入力できる仕組みが欲しい
主な特徴
- スマートフォンの操作性を意識したUI設計で、入力の負担を徹底的に軽減します 。
- 法人情報を正確に入力できるAPIとの連携により、BtoBサイトでのデータ精度と入力完了率を向上させます 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:EFO+ヒートマップ+アクセス解析
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:導入支援・QA
- 公式サイトURL:https://www.gyro-n.com/efo/
Web接客・チャットボットツール
サイト上でユーザーが「どれにしようか迷っている」「使い方が分からない」といった状況のとき、タイミングよく声をかけて疑問を解消するのがWeb接客・チャットボットツールです。
実店舗で店員に「何かお探しですか?」と声をかけられるように、Webサイトでも「〇〇でお悩みですか?」とポップアップを出したり、「料金プランについて」という選択肢をチャットで提示したりすることで、ユーザーの迷いを解消し、次のアクションへと導きます。
ポップアップで限定クーポンを提示したり、チャットで質問に自動応答したりすることで、ユーザーの不安や迷いを取り除き、コンバージョンへの最後のひと押しをサポートします。 24時間365日対応できる自動応答と、複雑な相談に人が対応する有人対応を組み合わせる「ハイブリッド運用」も効果的です。
■ SYNALIO

SYNALIO(シナリオ)は、ユーザーとの“会話”を通じて、一人ひとりのニーズや感情を汲み取り、最適な情報提供を可能にするチャットボットツールです 。
こんな課題におすすめ
- ページの閲覧履歴だけでは分からない、ユーザーの「本音」や「課題」を知りたい
- 画一的な対応ではなく、まるで店舗スタッフのような「人らしい」接客をWebで実現したい
- 見込み顧客の関心度合いを可視化し、確度の高いリードを獲得したい
主な特徴
- チャットでの会話データとページの行動データを組み合わせて分析し、ユーザーの関心度を可視化します 。
- 匿名のユーザーに対しても「何を求めているか」を会話から読み解き、最適なタイミングで提案が可能です 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:シナリオ型チャットボット、CV誘導
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:初期設定支援、チャット
- 公式サイトURL:https://synal.io/
■ Sinclo

sinclo(シンクロ)は、簡単な操作性と手厚いサポートで顧客満足度No.1を獲得したチャットボット型のWeb接客ツールです 。
こんな課題におすすめ
- 専門知識がなくても、簡単に高機能なチャットボットを導入したい
- 自動応答だけでなく、必要に応じてオペレーターが有人対応に切り替えたい
- Salesforceなど外部ツールと連携して、業務を効率化したい
主な特徴
- 「タグを1行追加するだけ」で導入できるノーコード設計です 。
- 自動応答と有人対応を組み合わせたハイブリッド運用が可能で、複雑な質問にも柔軟に対応できます 。
- オペレーターがユーザーと同じ画面を見ながら案内できる「ブラウザ同期」機能も搭載しています 。
- 初期費用:10,000円
- 月額料金:12,000円
- 主な機能:チャットボット+有人対応+画面共有
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:専任担当サポート
- 公式サイトURL:https://chat.sinclo.jp/
■ DMMチャットブーストCV

DMMチャットブーストCVは、初期費用・月額費用が0円の完全成果報酬型で、LINEと連携してコンバージョン獲得を目指すチャットマーケティングツールです 。
こんな課題におすすめ
- リスクなく、成果が出た分だけ費用を払う形でツールを導入したい
- LP(ランディングページ)で離脱してしまうユーザーと接点を持ちたい
- LINEを活用して、ユーザーとより深いコミュニケーションを取りたい
主な特徴
- 成果が出てから費用が発生する成果報酬・CPA保証型の料金体系が最大の特徴です 。
- 企画から運用まで専任チームがサポートしてくれるため、自社にノウハウがなくても安心して始められます 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:LINE連携、EC向けチャットCV促進
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:LINEサポート
- 公式サイトURL:https://chatboost.dmm.com/cv/
■ hachidori

hachidori(ハチドリ)は、プログラミング知識がなくても直感的にチャットボットを作成・運用できるクラウドツールです 。LINE公式アカウントやWebチャット、社内向けのLINE WORKSなど、幅広いプラットフォームに対応しています。
こんな課題におすすめ
- 顧客からの問い合わせ対応を自動化し、業務を効率化したい
- LINEを活用して、顧客との継続的な関係(LTV)を向上させたい
- 自社の基幹システムと連携させ、業務全体を自動化したい
主な特徴
- Q&A対応や見積もり提示、社内日報まで、様々な業務をチャットボットで自動化できます 。
- 外部の業務システムや自社の基幹システムと連携(API連携)することで、より高度な業務自動化も可能です 。
- 初期費用:要問合せ
- 月額料金:要問合せ
- 主な機能:LINE連携チャットボット、接客自動化
- 無料トライアル:あり
- 導入後のサポート:オンラインサポート
- 公式サイトURL:https://hachidori.io/
以上でツール紹介は一区切りですが、世の中には今回ご紹介したもの以外にも優れたツールが数多く存在します。だからこそ大切なのは、「自社にとって本当に使いやすく、効果を発揮するもの」を見極めることです。
そのためには、①自社の課題にしっかりと対応できるか、②現場のメンバーが直感的に操作できるか、③万が一のときに頼れるサポート体制があるか、④価格が予算と見合っているか——この4点を軸に検討することをおすすめします。
いきなり1つに絞り込まず、まずは無料トライアルなどを活用して、いくつかのツールを実際に触ってみることが肝心です。ベンダーに資料請求をしたり、デモで使用感を確かめたりといったプロセスも、納得感ある選定につながるはずです。
自社にあったツールの選び方

数あるツールの中から自社に最適なものを選ぶには、どうすればよいのでしょうか。 以下の4つのポイントを軸に検討することをおすすめします。
- 自社の課題とフェーズに合っているか? 「フォームの離脱率が高い」「そもそもどこが悪いか分からない」など、自社の最も大きな課題を特定し、その解決に直結する機能を持つツールを選びましょう。 また、自社の改善活動のフェーズを考えることも重要です。「まずは現状を把握したい」という分析フェーズならアクセス解析やヒートマップ、「具体的な改善施策を打ちたい」という実行フェーズならLPOやEFOツール、というように、目的に合ったツールを選ぶと失敗が少なくなります。
- 現場の担当者が使いこなせるか? 多機能でも操作が複雑では形骸化してしまいます。 特に、非エンジニアのマーケターや編集者がメインで使う場合は、ノーコードでABテストやデザイン修正ができるツールがおすすめです。無料トライアル期間中に、実際に簡単な施策を一つ実行してみることで、自社のチームが無理なく使いこなせるかを確かめましょう。
- サポート体制は充実しているか? 「導入したものの使い方が分からない」という事態を避けるため、サポート体制の有無を確認しましょう。 サポートには、ツールの操作方法を教えてくれるだけでなく、定期的なミーティングで改善提案まで行ってくれる手厚いものもあります。特に専門知識に不安がある場合は、サポート体制を重視すると良いでしょう。
- 費用対効果は見合っているか? ツールの価格が予算に見合っているかは当然重要です。 多くのツールには無料トライアル期間が設けられているので、まずは実際に試してみて、価格に見合う価値があるかを判断するのが確実です。 支払うコストに対して、どれくらいのCVR改善や売上向上が見込めるかを試算し、投資対効果を検討しましょう。
まとめ:ツールを賢く活用し、CVR改善の成功サイクルを回そう
本記事では、CVR改善に役立つ18の厳選ツールを紹介しました。
Webサイトの成果を最大化するCVR改善は、一度行ったら終わりではありません。 「現状把握 → 仮説 → 施策実行 → 検証」というサイクルを継続的に回していくことが重要です。 最後に、その成功の鍵となる3つのポイントをまとめます。
- まずは「現状を正しく把握する」ことから始めよう 完璧な戦略を立てる必要はありません。 まずはGoogleアナリティクスや無料のヒートマップツールを導入し、自社サイトの「今」をデータで正確に把握することから始めましょう。 「思い込み」を捨て、データという客観的な事実に向き合うことが、改善の第一歩です。
- ツールは「何のために使うのか」目的を明確にする ツールは導入するだけでは意味がありません。 「フォームの離脱を防ぐため」「ユーザーの行動を可視化するため」など、ツールごとの役割と目的を明確にして活用することで、初めて成果につながります。 導入前に「このツールでどの数値を改善したいのか」をチームで共有しておきましょう。
- 改善は「小さく試して」確実に積み上げる 一気にすべてを変えようとせず、「ボタンの文言を変えてみる」といった小さな改善をA/Bテストで試し、その効果を検証するのが成功の鉄則です。 小さな成功体験をチームで共有することが、改善活動を文化として根付かせる力になります。
この記事が、あなたのサイトのCVR改善に向けた、確かな一歩につながれば幸いです。
